夫の経験によると、イギリスのある地域では、町医者が居て小さい頃から成人になるまで一貫して一人のドクターが(異動など無い限り)診てくれるそうです。 毎回同じドクターだから、安心感もあり、なんでも話せたとのこと。 日本とは全く違うことを常に言っていました。 私自身がこれまでに行った病院は、「外観が良い・噂が良い・家から近い」 などの理由でなく「実際私の話をどこまで聴いて話ができるか」という視点で選んできていました。 特に、産婦人科はプライベートな部分の話、また妊娠出産もその一つだと思っています。
夫の経験、私自身の経験とドゥーラの学びの中で感じたこと。 私の今までの経験では(内科、耳鼻科など一般的に)、医師からの一方的な説明が殆どでした。 病院に常在しているスタッフは、医師以外の職種は全くわからない、
診察時はほぼ流れ作業で会話する事はない。
外来と入院のスタッフが異なり「初めまして」の人ばかり。
そんな中、私はスタッフ間との信頼関係は持てず、もちろん不安なこと、ましてや嬉しかったことなど話せることも出来ませんでした。
「医師である人」と「私」がどれだけ対等に話せるか、またそのような環境と雰囲気があるか。赤ちゃんをエコーで診て赤ちゃんばかりにフォーカスせずに、私を見て話してくれているか、私という個人的な性格や、考え方、家族環境、生い立ち、職業、パートナーとの関係性などまで広域な視点で観られているか?診察時間はどれ位割いてくれるか?など多くの事を客観的に、また自分の経験から見つめ直す機会が出来ました。
それらの事を踏まえて、今回実際ドゥーラとして関わったお母さんたち。 まずは、相手のことをどれだけ知りたいか、興味があるか。その思いは、きっと「なぜ?」「どうしてそう思ったのか?」と対話の機会はどこにでもあると思います。
それぞれの性格、想いを一瞬でキャッチすることは難しいけれど、 個人的な気持ち、想い、信念は一旦側に置いて、目の前にいる女性そのものを見つめて接するようが一層大切になりました。
Comments